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やじるし自民の実行力にかけた


 郵政民営化が最大の争点となった衆院選を受けて召集された第163特別国会が1日、閉会した。衆院選での自民党の歴史的圧勝で、衆院議員たちの顔触れは大きく変化。このうち大阪府内の選挙区から立候補し、初当選を果たした三人と返り咲いた二人にインタビューした。初回は郵政民営化をめぐり自民分裂選挙となった大阪2区(大阪市阿倍野区、東住吉区、平野区)で前職を破って初当選した川条志嘉氏。「女性が子どもを産み、育てやすい社会を実現したい」と抱負を語った。

―2004年の参院選では和歌山選挙区から民主党公認で出馬したが、今回の衆院選ではなぜ自民党の公募に申し込んだのか。
「民主党には郵政民営化に賛成の議員もおり、急進的な賛成論を唱えてもおかしくないのに対案すら出さなかった。本当に良い国を作ろうという志があるのか疑問がわいた。一方、小泉首相は改革のために総選挙を断行した。政治は実行力。自民党の実行力にかけようと思った」

―公募制度を当事者としてどう考えるか。
「自民党には、候補者を受け入れるだけでなく育てていこうという姿勢がある。そこを評価している。政治の舞台で力を発揮するには、教えていただける方たちが必要だから」

―選挙中の府連の支援体制は。
「党本部からの応援弁士が約束通りにお見えになれなかった点で十分とはいえないものの、書類の面などさまざまなアドバイスをいただきありがたく思っている」

―地元府議、市議などとのネットワークを今後どう構築していくか。
「選挙期間中、『地元には一歩も入れさせない』と横やりを入れた方、いまだに事務所に左藤(章)先生の看板を出している方もいる。ただ、今後一緒に協力できることがあればやっていきたい。例えば阿倍野区の再開発。先端技術に対応できる研究施設の整備や伝統を生かした京都のような街づくりに取り組みたい」

―首相が、新人議員は極力派閥に入らない方が良いとの考えを示す中、二階グループに入った理由は。
「首相は派閥がミニ政党化することを懸念されているのだと思うが、二階先生にミニ政党を作ろうという考えは毛頭ない。志と政策を同じくする議員が自発的に集まり、締め付けは一切ない。皆が勉強熱心で、幅広く教えていただいている」

―首相の靖国参拝の是非について。川条議員も議員有志で参拝したが。
「首相のお気持ち、ご判断は尊重すべき。中国や韓国はこの問題を外交カードとしているが、内政干渉に当たる。私の親族も靖国に祭られているが、国のために殉職した人を軽んじてはいけない」

―初国会を振り返っての感想、今後重点的に取り組みたい政策を。
「郵政民営化一つをとっても、国を変えてていくのは並大抵のことではないと感じた。大きな渦の中で、有権者に期待に応えたい。目標の第一は、女性が子どもを産み育てやすい社会をつくること。年金制度や雇用保険制度も絡んでくる。委員会等で質問する機会を積極的に作っていく」

(聞き手・沢田圭太郎記者)
(大阪日日新聞2005年11月5日付)