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やじるしマイ・オピニオン 「“現地現場主義”に徹し、市民の目線で改革を!」
 

 私が政治の世界を目指した原点はバブル崩壊後、疲弊した大阪の姿でした。シャッター通りが増え、工場は次々と閉鎖される……。「背中を向けている場合じゃないやん。政治の力で活気を取り戻したい」。そう思った私は松下政経塾に入り、政治について学びました。
 国会議員になって取り組みたいことは、@女性が家庭と仕事を両立できる社会の実現A観光立国の実現B大阪再生―の3点です。まず女性が家庭と仕事を両立できる社会の実現ですが、これは松下政経塾時代からライフワークとしてきたテーマです。私が行った聞き取り調査では、働く女性にとって家事・育児は一方的な負担になり、さらに再就職が困難なことから、子どもを産まない道を選ぶケースが多いことが分かりました。このままでは少子化に歯止めがきかなくなります。そのためには、まず税制面で優遇するなどして、女性に対する社会的評価を高めていかなければなりません。そして再就職や起業を支援し、非正規社員に対する社会保障制度を整備することが必要です。
 次に観光立国の実現。資源に恵まれないわが国にとって唯一の資源が歴史と伝統のすばらしさだと思います。ところが平成16年の統計によると日本人の海外旅行者数1683万入に対し、日本を訪れる外国人観光客数は613万人。これは政府が日本のすばらしさを十分に世界へ発信していないからです。まずは政治家自らが宣伝マンとなって地元のすばらしさを各国の大使にPRすることからはじめないといけません。
 最後に大阪再生ですが、大阪は古くから「日本の台所」として発展し、海外、特に東アジアと活発な交流を行ってきました。その大阪でサミットを開催し、大阪のすばらしさを世界に発信していけば、大阪再生の起爆剤になることは問違いありません。地元選出の国会議員と力を合わせてその実現に全力を尽くしたいと思います。さらに、大阪を中心とする関西圏の各都市が連携し、首都圏に匹敵する経済圏をつくることも必要だと思います。首都圏と関西圏が切磋琢磨することで、日本経済の活性化につながります。
 「国政とは国家の経営である」。これは松下電器の創始者である松下幸之助氏が残した言葉です。国債が700兆円以上の借金大国日本にとって、政治家に求められているのは、しっかりとした経営感覚であり、国家百年の計に基づく改革ビジョンです。私は松下政経塾で学んだ「現地現場主義」に徹し、市民の目線で改革に取り組んでいきたいと考えています。



  (りぶる 平成18年4月号)