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やじるし衆議院議員川条志嘉先生に聞く
 

―「道路特定財源」の「一般財源化」については、1000万人を越える反対署名が集まり、自動車業界も積極的に反対運動を展開しています。この問題をいかがお考えですか。


川条議員「道路特定財源は受益者負担の原則にもとずいています。この原則を守らずに、納税者の理解なく一般財源化のみを進めてしまうのはいかがなものでしょう。道路は作ることだけではなく、整備や保守も必要、また都市と地方での道路整備の差もあります。余剰金が出てくるので、それを一般財源として使うことにするというのは筋が通らないと思います。耐震化、防錆、事故対策、他に環状道路やあかずの踏み切……etc"道路関連"に使用する方向で税の使い方を考えるべきでしょう。私は税は明確に筋を通した使い方をすべきだと思っています。
議論山積しており、国民の理解が得られないまま……一般財源化することは許されません。国交省も道路整備計画を提示し、特定財源の今後の活用方針を具体的に提示していく必要があります。
また自動車ユーザーも税の中味、負担度などをハッキリ意識すべきだし、関係業界もユーザーに明示していく必要があると思います。『道路特定財源』は道路のために国民から国があずかった税です。そのことをもう一度明言すべきでしょう」
―自動車事故の志望者数は確かに減少していますが、むしろ重度障害者が増加しています。自動車メーカーも安全対策に積極的開発を行っていますが……。こうした現状をどう思われますか。
川条議員「シートベルト着用義務、さらに最近では後席着用も啓蒙していることもあり、確かに死亡者数は少なくなっています。しかし多くの方が、重度障害や後遺障で苦悩しているのも事実です。政治の役割には大きなものがあります。私としては、政治の場面で、こうした現状とそれに対する対策をしっかりと取り上げていきたいと思います」


―ところで日本外交は正直言って心もとない感じがします。日米関係をはじめ、アジア諸国との関係も決してよいとは思えませんが……。日本の外交政策について率直なご意見をお聞かせくださいo


川条議員「まず世界情勢を迅速に把握すること、が必要と考えます。その上で相手の主張を聞き、こちらの主張を伝える、これが外交の基本です。その上で、日本の立場をハッキリとさせていくべきであり、私たち政治家は、国益、国民のために諸外国に対して物を言っていくことが必要でしょう。
日本は貿易立国です。アジアにおける貿易の中継基地、そしてアジアのリーダーという立場を明確にしていくべきでしょう。FTA・EPAをスピーディーに締結していくことも大事な課題となっています。
外国との貿易を政治面から、しっかりとサポートしていきたいと思っています。日本の立場を主張しながら、協力的にすすめる必要があります。日本は"海洋国家"であることをもっと意識して、関係を結ぶべきであると思っています。
戦争に対する認識としては、まずわが国、日本の立場からみた歴史観を確立をしなければなりません。戦後60年、日本にはこのスタンスが欠けていたと思っています。あやまり続けてきた結果が今日の国際社会における日本の地位の低下を招いたのですから、この部分はわが国民が意識して変えていく必要があります。まず筋を通した上で仲良く、友好に……これがアジア諸国と対等かつ友好的に関係を築くために必要だと思っています。
日本外交は文化面、ビジネス面の交流を進めながら、腰をすえてやっていくべきではないでしょうか。
日本のするべき仕事や取り組むべき仕事など、今後も主張すべきことは多くあります。自信をもって外交政策を展開していくことが大事ではないでしょうか」


―教育改革についてお伺いします。安倍政権でも教育改革がポイントの一つになっています。教育現場の諸問題は山積しています。川条先生は特に教育問題について積極的意見を述べられているとうかがっています。


川条議員「教育基本法改正は必要と思います。ただ法を変えれば全てうまくいくということではありません。倫理観、価値観の違いは世代において相異があるかもしれませんが、根本にあるもの、"人"として生きていく上で大切なものは普遍的であり、次世代に受けついでいく必要があると思います。教育現場での改革を早急に進めることが必要です。
教育だけでなく、"労働力不足"がますます顕著になりつつあります。この労働環境をどうしていくのか、"再チャレンジ""女性労働力の活用促進"など政治が支援するべき事柄が多くある。私たち政治家は、そうした社会環境を整える努力をやっていくべきでしょう。
" 愛国心"という言葉に異和感をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、『日本とはどんな国なのか』『日本人であることの意味を問い直す』、こうした問題を考えることは大切なことだと思っています。決して押しつけではなく、子供たちに教え語っていくことは大事でしょう」


―川条先生はメッセージソングを作り歌っていたこともあると聞いていますが……。


川条議員「正直なところ、大学生の頃は政治家は遠いものと考えていました。自分の好きな音楽でメッセージができれば……なんて思っていたのですが、大阪、地元の厳しい不況や9・11テロなどを眼の当りにして、メッセージソングだけでなく、政治にしっかり反映させていきたいと思い松下政経塾へ入塾したのです。そこには、女性は少なくて、でもそのことが今日の私の政治姿勢を決める結果ともなっているように思います。女性を取り巻く社会環境は現在においても厳しいように感じています。様々な状況を、現地現場主義に徹する中で、ぜひ政治に反映させていきたいと考えています」


―大阪を中心とした関西地区の経済は依然厳しいようですね。


川条議員「地盤沈下が続いています。しかし、関西空港・港湾をもっと活用していくことが必要と思います。特に大阪南部の活性化を急ぐべきと思います。観光に着目して、今あるハード面を活用して、アジアとの関係を深めることもでき、経済にも良い影響が出てくるものと考えています。
私は政治家として、ハッキリと自分の考えを訴えていきたいし、そのためには現地現場、現実をしっかり把握して、政治として支援できる点を精一杯活動していきたいと考えています」

(MOTOR BUSINESS 2007年1月号)